2020年度大学院サステイナビリティ学教育プログラム「国内実践教育演習」を開講しました。
2020年9月14-16日に、大学院サステイナビリティ学教育プログラム(GPSS)の「国内実践教育演習」を開講しました。今年度はCOVID-19への影響によって、全面オンラインでの演習となりました。
国内実践教育演習は、2018年度より常総市との協働で開講されています。例年は茨城大学の各研究科の学生、教員が「あすなろの里」で合宿しながら、常総市の課題解決を試みています。今年度は、COVID-19のため、現地調査を断念しました。代替手段として、常総市役所の方々をはじめとするオンラインインタビューと文献等も情報収集を行いながら、グループワークを実施しました。GPSSでは「国際実践教育演習」をベトナムやタイで毎年開講してきましたが、今回は中止となりました。
今年度は理工学研究科から5名、人文社会科学研究科から2名、農学研究科から1名の8名が参加しました。教員は、伊藤(人文)、田村(GLEC)、阿部(教育)、石島(教育)が担当し、西野(人文)がオブザーバー参加しました。昨年度からの継続テーマである「サイクリングロード利活用」と「農業への気候変動影響」の2班にそれぞれ分かれて、調査と議論を重ねました。サイクリングロード利活用班は、2015年関東・東北豪雨後に再建された鬼怒川堤防の防災+サイクリングロードといった多面的な利活用の方法を議論しました。気候変動班は、昨年度常総市で実施した農家アンケート調査に基づき、気候変動適応とスマート農業のあり方について議論しました。
初日、2日目には常総市の各担当者をはじめとして地域で防災活動をされている住民の方がとのインタビューやグループワークを進めていきました。初日午後には、神達常総市長とも1時間ほどのインタビューが実現しました。市長の熱意と構想に学生たちも大きな刺激を受けたようです。
3日目午後には常総市役所の方々へ、2班から研究成果をプレゼンし、ご意見を伺いました。聴講者の方からは「すぐに使いたいアイデアもあった」など概ね好評な意見をいただくことができました。今回初めてのオンライン演習でしたが、オンラインならでは演習の可能性が垣間見ることができました。
8月の事前学習、9月の3日間を通じて常総市役所の皆様には多大なご協力を頂きました。御礼申し上げます。