◇ 開催の趣旨説明

世界的な気候変動の影響の顕在化を背景にして、2018 年 に「気候変動適応法」が成立しました。その後、2019年の台風19号などの気象災害の激化などに対応して、自治体や企業でも適応策の立案・実施が必要とされています。国際的にも、新型コロナ問題への対策と並行して、パリ協定の実施など温暖化対策の進展が求められています。
環境研究総合推進費S-18研究プロジェクトは、「我が国の気候変動適応の取り組みを支援する総合的な科学的情報の創出」を目的として、今年4月ににスタートしました。本研究プロジェクトでは、最新の科学的知見に基づく影響予測・適応策の効果の評価を深化させ、国内外の課題に応えていきます。
S-18研究プロジェクトの開始1年目に当たって、以下のような目的で、広く関係者の皆様方と議論するためオンライン・公開シンポジウムを企画しましたので、ご参加を頂ければ幸いです。

  • 我が国における気候変動の影響と適応策を中心とした対策の現状を紹介します。
  • S-18プロジェクトにおける気候変動の影響予測と適応策研究について紹介します。
  • 自治体や企業、関連研究者の皆様と意見交換を行います。

                    S-18・プロジェクトリーダー 三村信男

本シンポジウムは、無事に終了いたしました。ありがとうございました。

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☆☆☆プログラム☆☆☆

◇13:30 開会

◇13:31 基調講演
「気候危機の現状とS-18プロジェクトの研究計画」
– 三村信男〔茨城大学、S-18・プロジェクトリーダー〕

◇14:00 講演1 <我が国の適応策研究の現状>

「国立環境研究所の気候変動適応研究プログラムについて」
– 肱岡靖明〔国立環境研究所 気候変動適応センター 副センター長〕

「自然災害に関する気候変動予測と適応戦略」
– 中北英一〔京都大学防災研究所、文科省・統合的気候モデル高度化研究プログラム テーマリーダー〕

「気候変化予測研究から影響評価・適応研究への流れ」
– 若月泰孝〔茨城大学、S-18気候シナリオワーキンググループ〕

◇14:30 講演2 <テーマリーダーによるS-18研究計画紹介>

– 白戸康人〔農研機構,S-18-2・テーマリーダー〕(農林⽔産業分野)
– 横木裕宗〔茨城大学,S-18-3・テーマリーダー〕(⾃然災害・⽔資源分野)
– 栗栖 聖〔東京大学,S-18-4・テーマリーダー〕(国⺠の⽣活の質(QoL)とその基盤となるインフラ・地域産業分野)
– 日引 聡〔東北大学,S-18-5・テーマリーダー〕(影響・適応の経済評価)

◇ 15:10 トークセッション
– 発表者全員がパネリストとなって、参加者の皆様と質疑応答や意見交換を行います。

◇ 16:00 閉会

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☆☆☆お問合せ先☆☆☆
本シンポジウムへのお問い合わせは、以下までお願い致します。S-18 事務局
〒310-0801
水戸市桜川2丁目2番35号茨城県産業会館2階
茨城大学駅南サテライト
Tel: 029-297-3152
E-mail: s-18.sympo2020@ml.ibaraki.ac.jp