地球・地域規模の気候変動による現象やメカニズムの解明とそれらの影響評価や対策(緩和策・適応策)に関する研究を行います。さらに、地球・地域規模で起きている急激な環境変動や自然災害に対して、自然環境及び人間・社会のレジリエンスをどのように構築できるかについて研究します。
河川や湖沼、沿岸海域とそれらの流域の環境や生物・生態系等に関する現象やメカニズムの解明を目指して研究を行います。さらに、流域圏の環境や生物・生態系と人との関わりについての調査・分析を通して、そこに内在する課題も把握します。
気候変動下での持続可能な土地利用・農牧業システム、適応型栽培技術の開発、生態系での植生回復や土壌・水系物質循環保全などをテーマとします。また、人間居住域(農村)とその周辺(里山)を対象に気候変動など環境の変遷に伴って生じる変化のメカニズムやそれに対する適応策を研究します。
気候変動に適応してゆくための人間と社会構造の変化の把握と新たなメカニズムの提案、変化する環境への適応に関する知見を取りまとめ、政策等に活かすための提言を行います。その際、自然環境だけでなく、人間の安全保障、地域活性化、人権の問題、歴史学などを含む、環境・社会・経済の統合的な課題解決による持続可能社会のあり方を研究します。