今年度より新しくGLECに着任した石川助教(日越大学専任)、吉川研究員(環境省総合研究推進費S-18専任)のご紹介です。お二人とも2020年度から着任されたばかりです。

4~5月にかけては、自己紹介を兼ねてオンラインによる研究発表をして頂きました。

石川由紀 助教「気候変動が南米(パラグアイ)の大豆生産に与える影響」

▶現在、南米(パラグアイ)の大豆農家が干ばつによってどの程度影響を受けるのかについて予測しています。今後はベトナムの日越大学で教育活動を行うにあたり、GLECの農業分野を専門に持つ先生方とも連携しながら、ベトナムでの主な作物である米の収量、または国内の農家の価格が洪水などの気候変動によってどのような影響を受けるのかを解析していきたいです。

吉川沙耶花 研究員「土地利用変化と将来の水資源とその適応策ーアマゾンから全球までー」

▶ブラジルにおける開発やインフラ整備などの影響で、アマゾンの森林破壊が進み、耕作などを主とする土地利用の目的が移り変わってきたことが、気候や環境にどのように影響してきたのかを研究しています。また、水資源利用の過去から将来の予測や気候変動下における河川生態系への影響を全球スケールで評価した研究も行ってきました。土地利用と水資源・環境の変化によって、今後、人々の生活にどのような影響が起こり得るのか、またそのような影響を軽減できる具体的な適応策にはどのようなものがあるのかを全球スケール・局地スケールの両方で展開していきたいです。

これまでの研究テーマの枠を超えた文理融合型の研究を推進していくミッションを背負ったGLECにおいて、石川助教と吉川研究員による今後のご活躍を期待しております。