熊野直子元ICAS研究員(現、愛媛大学大学院農学研究科助教)が、昨年度富山市で開催された第27回地球環境シンポジウムにて「地球環境論文奨励賞」を受賞しました。

本賞は、地球環境研究論文集に登載された論文等のうち、地球環境シンポジウムでの若手の発表者に対して授与されるものです。

授賞対象となった論文は、海面上昇への適応策としてグレーインフラとグリーンインフラを組み合わせた場合の適応効果および費用効果を全球規模で評価しました。全球規模ではグリーンインフラとしてのマングローブ活用が適応策として有効である一方、国別では自然や社会経済の状況によってその効果に相違があることを示しました。受賞者の熊野氏の他、田村GLEC准教授、横木大学院理工学研究科教授が論文の共著者となっています。

本研究は、環境研究総合推進費S-14「気候変動の緩和策と適応策の統合的戦略研究」、(2-1712)「グリーンインフラを用いた気候変動に伴う沿岸災害の減災評価手法の開発」の助成を受けて実施されました。