ポンチ絵

「フューチャー・アース構想の推進事業」に採択されました(2015/2/26)

 

Future Earthとは、グローバルな持続可能社会の構築を目指して、地球環境変化に伴うさまざまなリスクに立ち向かう知を共創する、10年計画の国際的な地球環境研究プログラムである。

現在の地球環境が抱える課題は、今や全人類的な問題であり、その解決には各国の連携、また、科学界・産業界・行政・市民団体など多様なステークホルダーとの協働による新しい取り組みが必要という認識のもと、2012年に国際科学会議(ICSU)を中心として「Future Earth構想」が提唱された。

 

 

☆フューチャー・アース:課題解決に向けたトランスディスシプリナリー研究の可能性調査(Phase1:2015年2-7月)

調査名:「気候・社会変動への対応を推進するイノベーション創出フレームワークに関する調査」(調査代表者:福士謙介 東京大学IR3S教授)
実施項目A:「途上国の気候変動に関する対話とレジリアントな適応策の検討」(調査代表者:伊藤哲司 茨城大学ICAS機関長)

a) 気候変動が途上国における複合災害に与えている影響について、科学的な知見とともに、地元住民など人々がもつローカルな知を加味し、さらにそれらを対話させ、その地域に有効でかつレジリアントな適応策を提案することを目的とする。

b) ベトナム北部の紅河デルタ、南部のメコンデルタ、中部の沿岸域で調査を実施し、そこで生み出される知を実践に移していくための準備を進める。

 

☆トランスディシプリナリー研究として推進すべき研究開発の可能性調査

トランスディシプリナリー研究として推進すべき研究開発の可能性調査(Feasibility Study. FS)を実施しています。
可能性調査は、Phase1(研究課題の設計)およびPhase2(研究企画の試行)の2段階で実施しています。
平成26年度 可能性調査採択課題の概要の一覧は、こちらからご覧になれます。

< 平成26年度採択(Phase1)>
・インドネシアにおける小規模アブラヤシ農園の持続可能ガバナンスの樹立に向けて
岡本 正明(京都大学 東南アジア研究所 准教授)

・水・食料・エネルギーネクサスを考慮した地域の持続可能性構築に関する予備研究
沖 大幹(東京大学 生産技術研究所 教授)

・持続可能な開発目標(SDGs)実施へ向けたトランスディシプリナリー研究
蟹江 憲史(東京工業大学 大学院社会理工学研究科 准教授)

・地域・伝統知と科学知の融合を活かしたアジア太平洋地域における社会・生態システムの将来シナリオとガバナンス
齊藤 修(国際連合大学 サステイナビリティ高等研究所 学術研究官)

・気候工学(ジオエンジニアリング)のガバナンス構築に向けた総合研究の可能性調査
杉山 昌広(東京大学 政策ビジョン研究センター 講師)

・気候・社会変動への対応を推進するイノベーション創出フレームワークに関する調査
福士 謙介(東京大学 国際高等研究所 サステイナビリティ学連携研究機構 教授)

・指標開発を通じたメガ都市のサステイナビリティの実現
森 宏一郎(滋賀大学 国際センター 准教授)

・環境・災害・健康・統治・人間科学の連携による問題解決型研究の可能性調査
矢原 徹一(九州大学 持続可能な社会のための決断科学センター センター長)

関連リンク

Future Earth 国際本部事務局
Future Earth 国際本部事務局・日本ハブ事務局:日本学術会議
Future E