2019年10月28日から開始した日越大学気候変動・開発プログラム(MCCD)の共通インターンシップが11月12日に終了しました。11月12日には共通インターンシップ報告会、修了式を執り行いました。22名のインターンシップ参加者のうち、11月13日に9名の学生、教職員2名が帰国しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北先生(MCCDプログラム総括)より修了証明書授与の様子

 

MCCD共通インターンシップでは、来日したMCCD参加者全員が同じ工程で日本の気候変動に関する機関等を訪問し、様々な研究や取組を学びました。水戸、阿見、日立の茨城大学の各キャンパス、水戸市の台風19号災害ボランティア派遣、国立環境研究所、防災科学技術研究所、常総市、つくば市関彰商事、茨城県農業総合センター、茨城県庁、東京での日越大学交流会など多くの場所を訪れました。

 

 

 

 

 

 

茨城県庁にて知事表敬の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

JICA本部にてインターンシップ生来日記念交流会

 

 

インターンシップ報告会では、5つのテーマ(環境管理、緩和策、適応策、防災・減災、持続可能な生活様式)に分かれてインターンシップで学んだことに基づき、今後の研究や気候変動問題に反映すべき内容をグループ発表しました。

 

 

 

 

 

 

 

中間発表の様子(グループ毎に分かれてのセッション)

 

 

 

災害ボランティア体験ではボランティアセンターの系統だった調整過程や派遣先住民との交流、2015年関東東北豪雨後の常総市での堤防復旧の迅速さやマイタイムラインなどのソフト対策などに感心し、ベトナムでの応用可能性についても検討しました。

気候変動に関する日本の研究、教育機関での研究、実験施設を実際に見てモニタリングや予測、栽培技術開発など、技術水準の高さや自分たちの研究を具体化する示唆を得ました。茨城県庁では気候変動政策の立案とともに、ステークホルダー毎のきめ細かい実施が重要であることを実感したようです。

エクスカーションで参加したひたちなか海浜公園、筑波山、水戸歴史館銀杏祭り、そして普段の生活など日本の文化、食生活に触れたのも良い体験だったと話していました。日本の里地、里山の概念とベトナムの森林管理の違いを認識したという声も聞かれました。学生たちは、17日間の日本滞在を満喫し、多くの収穫を得たことを異口同音に話してくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

防災科学技術研究所にて

 

11月13日に帰国したMCCD学生たちはベトナム国内でのインターンシップを継続します。残りの11名は、最長12月13日まで日本に滞在し、それぞれの指導教員とともに修士論文研究に励むことになります。今回の経験が学生達の修士研究だけでなく将来の進路にも大変参考になったようです。

最後に、共通インターンシップにご協力頂いた関係機関の皆様、教員の皆様に御礼申し上げます。