2017年5月31日(水)、茨城大学地球変動適応科学研究機関(ICAS)は人間文化研究機構国文学研究資料館(国文研資料館)と連携協力に関する協定を締結するとともに協定締結記念研究会を行いました。
この協定は,歴史資料を活用した防災および気候変動適応に向けた研究および人材育成を目的としています。
今後は国文学研究資料館とともに、「典籍防災学」の活用や歴史資料を読み解くことで過去の災害対応や気候変動適応の状況を明らかにし、将来の防災や気候変動応に関する文理融合型の共同研究を行っていきます。

協定締結式では、三村信男学長(茨城大学)、谷川惠一副館長(国文研資料館)、伊藤哲司機関長(茨城大学ICAS)の挨拶、各機関でのパネル展示紹介の後調印が行われました。

協定書を手にする谷川惠一副館長(国文研資料館・左)と伊藤哲司機関長(茨城大学ICAS・右)


締結式の参加者


協定締結式の後には協定締結記念研究会が開催されました。西村慎太郎准教授(国文研資料館・研究部)から「地球変動適応に向けての古典籍・古文書の可能性-山梨県・甲斐国を事例に一」、小荒井衛教授(茨城大学・理学部) 「応用地学の立場から見た典籍災害学への期待」と題して各機関のこれまで取り組みや今後の共同研究への展望について議論を行いました。文理融合はもちろんのこと、文系分野間の融合など、様々な連携や展開が期待されます。

発表する西村慎太郎准教授(国文研資料館・研究部)


発表する小荒井衛教授(茨城大学・理学部)