日時:2006/11/27-28

場所:茨城大学理学部K棟1階インタビュースタジオ

本シンポジウムでは、「サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)」フラッグシップ・プロジェクト「サステイナブルな温暖化対策」の一環として、今後の中長期的な温暖化対策における課題を検討します。国際的な対策をめぐる動きでは、2005年に京都議定書が発効し、気候変動枠組み条約締約国会議(COP)でポスト京都議定書の対策のあり方に関する議論が始まっています。また、IPCCが2007年の公表を目指して、第4次報告書の準備を進めています。こうした国際的な動向をふまえて、幅広い分野の研究者が学問分野の枠を超えて、温暖化の予測と影響、今後の温暖化対策のあり方、さらには脱温暖化社会の展望について検討します。

  • 主 催: IR3S、茨城大学、国連大学(予定)、国立環境研究所
  • 対 象: 専門家及び行政、産業界、市民の方々の傍聴者
    会場の定員が100名のため、参加希望者は事前登録をお願いします。
    (連絡先:茨城大学ICASスタッフ 林 瑠美、r-hayashi@mx.ibaraki.ac.jp)
  • 日 時: 11月27日(月),28日(火)の2日間
  • 場 所: 茨城大学理学部インタビュースタジオ (理学部K棟 1F:<ICAS本部の前の建物>)
    茨城大学水戸キャンパス、茨城県水戸市文京2-1-1 茨城県立図書館 視聴覚ホール(旧県庁議事堂)アクセス
  • 言 語: 英語(同時通訳あり)

27日:    10:00-10:30  開会挨拶
菊池龍三郎  茨城大学長
武内和彦  東京大学教授・IR3S副機構長
趣旨説明 三村信男茨城大学ICAS機関長

10:30-13:00  第1セッション「温暖化予測の現状と課題」
Chris Gordon(英国ハドレーセンター)
住 明正(東大)
江守 正多(国環研)
野田 彰(気象庁気象研)
河宮未知生(地球環境フロンティア研究センター)

14:00-17:30  第2セッション「温暖化の影響予測と適応策
温暖化の危険な水準と温暖化抑制策の総合評価」
Ancha Srinivasan(IGES)
Iswandi Anas(ボゴール農科大学)
高橋 潔(国環研)
山中康裕(北大)
安原一哉(茨城大)

18:00-19:30  レセプション(会費を頂きます)

28日:     9:00-12:30  第3セッション「ポスト京都議定書における温暖化対策の枠組み」
John Hay(NZワイカト大)
Chris Pook(英国大使館)
植田和弘(京大)
西條辰義(大阪大)
久島直人(外務省気候変動室長)
塚本直也(環境省研究調査室長)

14:00-16:00  プレナリーおよびまとめ
地球温暖化研究マップの紹介
全体討論


プログラム (日本語,PDF)(program-EN,PDF)

<11月27日>
10:00-10:30 開会 司会:安原一哉茨城大学教授
開会挨拶 菊池龍三郎茨城大学長
武内和彦東京大学教授・IR3S副機構長
趣旨説明 三村信男茨城大学ICAS機関長

10:30-13:00 第1セッション「温暖化予測の現状と課題
司会:山中 康裕北海道大学助教授

住 明正(東京大学TIGS)
高解像度大気海洋結合モデルを用いた地球温暖化予測
Global Warming Simulation
by Using a High-Resolution Atmosphere-Ocean Coupled Model
野田 彰(気象庁気象研究所)
20km格子大気大循環モデルを用いた地球温暖化予測
Global Warming Projection by an Atmospheric General Circulation Model
with a 20-km Grid
Chris Gordon(英国ハドレーセンター)
気候変動の予測における不確実性の評価
Assessing Uncertainty in Climate Change Prediction
江守 正多(国立環境研究所)
高解像度モデルによる気候変化予測とその信頼性
Future Climate Change Projection by High-Resolution Climate Models
and its Reliability
河宮 未知生(地球環境フロンティア研究センター)
IPCC第5次報告書に向けた実験仕様と、WG1-3の相互対話
Experimental Design with Carbon Cycle Models for AR5
and Interactions among WGs1-3

13:00-14:00 昼食

14:00-17:30 第2セッション「温暖化の影響予測と適応策
―温暖化の危険な水準と温暖化抑制策の総合評価

司会:John Hay茨城大学特任教授

Iswandi Anas(インドネシア・ボゴール農科大学)
インドネシアの農業生産に対する温暖化の影響
Effect of Global Warming on Crops Production in Indonesia
安原 一哉(茨城大学)
気候変動の自然災害への影響
Influences of Climate Change on Natural Disasters
Du Minh Duc(ベトナム・ハノイ国家大学)
ベトナムの紅河デルタの海岸防護システムは将来の気候変動に耐えられるか?
Can the Seadyke System of the Red River Delta Survive
from Future Natural Disasters?
山中 康裕(北海道大学)
海洋酸性化と大気中二酸化炭素濃度の安定化
Stabilizing the Atmospheric CO2 Concentration and Ocean Acidification
高橋 潔(国立環境研究所)
長期気候安定化目標検討のための影響統合評価ツールの開発
Development of Integrate Assessment Tool of Climate Change Impacts
For Long-term Target Setting
Ancha Srinivasan(地球環境戦略研究機関(IGES))
アジア・太平洋地域における気候変動に対する適応策の展望
Asia-Pacific Perspectives on Strategies for Adaptation to Climate Change

18:00-19:30 レセプション(三の丸ホテル,会費制です)

<11月28日>
9:00-12:30 第3セッション「ポスト京都議定書における温暖化対策の枠組み」
司会:原沢秀夫国立環境研究所領域長

植田 和弘(京都大学)
温暖化の環境影響評価
Environmental Damage Evaluation of Global Warning
西條 辰義(大阪大学
上流型排出権取引システム
Upstream Emissions Trading System
久島 直人(外務省)
地球温暖化防止のための国際努力:現在と未来(仮)
Present and Future of International Efforts to Arrest Global Warming (tentative)
Chris Pook(英国大使館)
次はどんなことが起こるだろうか?スターン報告から見たイギリスの視点
What next? UK Views following the Stern Report
塚本 直也(環境省)
日英共同2050低炭素社会プロジェクト
Japan-UK 2050 Low Carbon Society Project
Ancha Srinivasan(IGES)
京都議定書以降の国際的枠組みにおける適応策(仮)
Adaptation in the Framework of the Post 75Kyoto Protocol (tentative)
John E. Hay(茨城大学・ワイカト大学)
適応策の将来:重要かつ複雑で,意義深く,論争の的となっている課題
Adaptation Futures: Crucial, Complex, Challenging and Contentious

12:30-13:30 昼食

14:00-16:00 全体会議およびまとめ
司会:三村信男茨城大学ICAS機関長
地球温暖化研究マップの紹介、全体討論