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  日増しに秋の気配が深まってまいりました。お変わりなくお過ごしでしょうか。
 今月号は、「常総市小中学校防災教室」の報告、「豪雨災害に関する情報交換
会」の案内等を記載します。どうぞ最後までご覧ください。
 皆様お元気で、爽やかな秋を満喫されますことをお祈り申し上げます。(今井
葉子)


――◆◇ 【報告】日越大学 MCCD2期生 入学式 ◆◇―――――――――――
 9月9日(月)に日越大学の第4回入学式が行われました。本学が幹事校を務め
る「気候変動・開発プログラム(MCCD)」には、2期生として17名の学生が入学
しました。今年度はミャンマー人、ナイジェリア人に加え、ラオス人学生も入学
し、1期生の22名とあわせてMCCDには39名の学生が在籍することになりました。
前日にはMCCDのオリエンテーションと歓迎レセプションを行い、ベトナムの省庁
からも来賓が参加され、日越の教員や学生同士の交流も深めることができました。
 また、日越大学における初めての研究機関として、サステイナビリティ学研究
院が設置され、開所式では、三村学長が気候変動に関する特別講演を行いました。
9月10日には三村学長による全プログラム共通の講義があり、2019年度の新学期
がスタートしました。
 10月28日より、MCCDでは初めてとなる日本国内でのインターンシップ受け入れ
が始まります。専任教員とアシスタント含め、総勢22名が来日予定で、長い学生
では12月13日まで修士論文の執筆に向けた研究活動を行う予定です。各キャンパ
スや研究施設・企業訪問の他、11月8日には県庁を訪問し、知事の表敬訪問を含
めた学習を行う予定となっています。(竹内亮・水永啓子)


――◆◇ 【報告】常総市小中学校一斉防災学習 2019/9/11 ◆◇――――――
 常総市の水害(平成27年9月関東・東北豪雨)から4年、今回で3回目となる一
斉防災学習が、常総市の全小中学校19校で実施されました。今年も、筑波大学の
白川直樹先生(河川工学)とその学生たちも参加する中、茨城大学からは17人の
学生たちが参加しました。国内演習(常総市)に参加した院生たちや、iOPとし
て参加した3年生たちなどです。ICASのスタッフも4人参加。伊藤も含め、全22人
で臨み、6つの小学校に分散して派遣されました。今回は、防災ゲーム「クロス
ロード」よりも「マイ・タイムライン」の実施希望が多く、学校によっては筑波
大学の学生たちと一緒に担当することになりました。外国籍の子どもたちへの対
応など課題は残りましたが、全体としてはおおむねスムーズに進んだようです。
ふりかえりの時間に、筑波大・茨大の学生たちが分け隔てなく話をしている姿が
印象的でした。今回は、受講した小中学生へのアンケート調査も実施しましたの
で、これからその分析も行います。(伊藤哲司)


――◆◇【研究動向】IPCC SROCC報告書の発表 ◆◇――――――――――――
 9月25日にIPCC海洋・雪氷圏(SROCC)特別報告書が公開されました。

 https://www.ipcc.ch/srocc/download-report/

 北極、南極、山岳氷河、氷床などの海洋、雪氷圏の観測値や知見が集まり、
IPCC第5次報告書(AR5)よりも残念ながら海面上昇の予測値は上方修正されること
になりました。
第4章では環境省S-14等での海面上昇と適応評価の論文が引用されています。

 https://link.springer.com/article/10.1007/s10584-018-2356-2

 2018年10月にIPCC1.5℃特別報告書、今年8月にはIPCC土地関係特別報告書も発
表されています。IPCCは2022年の第6次評価報告書(AR6) 発表に向けて作業をし
ているようです。
(田村誠)


――◆◇【研究動向】NIESとの共同研究の報道発表:複数分野にわたる
    世界全体での地球温暖化による経済的被害を推計 ◆◇―――――――
 全球規模の気候変動と発展経路の違いによる経済影響を評価した論文がNature 
climate changeにて公表され、国立環境研究所(NIES)や本学等の共同名義でプレ
スリリースがありました。

https://www.nature.com/articles/s41558-019-0578-6
https://www.nies.go.jp/whatsnew/20190925/20190925.html

 本論文は、環境省S-14の一環でNIESの高倉氏らが複数機関による複数分野にわ
たる経済影響を統合的に評価しました。ICASのメンバーは上記と同様に沿岸分野
のデータを提供しています。(田村誠)


――◆◇ 【報告】放送大学学習センター企画
	「パートナーシップでよりよい未来環境を!」への協力 ◆◇――――
 放送大学学習センターの学生のみなさんの企画にICASとして協力しました。水
戸三の丸の県立図書館の一角を借りて、未来環境に関わる展示が9月後半の1週間
ほど行われ、そこにICASと適応センターの紹介をするポスターを出させていただ
きました。9月27日には、伊藤が出向き、1時間ほどICASの活動等を紹介する話を
させていただきました。数人の年輩の方々が、熱心に聞き入ってくれました。放
送大学の学習センターは、水戸のICAS事務室等と同じ建物にありますが、もっと
交流があってもよいのではといった意見もいただきました。(伊藤哲司)


――◆◇ 【案内】iOPラボ「グレタ・トゥンベリさんの国連演説について
     語ろう(2019/10/8)◆◇―――――――――――――――――――
 スウェーデンの16歳の少女グレタ・トゥンベリさんの、気候変動問題の危機感
を訴えた国会演説が話題になっています。広報室の山崎一希さんの発案で、それ
について語る場をつくることになりました。山崎さんとともに伊藤がモデレー
ターを務めます。ゼミ生などへの案内をお願いいたします。(伊藤哲司)

 日時 10月8日(火)16:00~17:30
 対象 どなたでも
 会場 水戸キャンパス図書館1階インフォメーションラウンジ

https://www.ibaraki.ac.jp/commit/ioplab/2019/09/271357.html?fbclid=IwAR33GA98Ax-sPrz0knCcBbsJNUObxtHbIFuOXN5w-rpqifYJqWv7FCtrM0o


――◆◇ 【再掲_案内】豪雨災害に関する情報交換会(2019/10/9)◆◇―――
 一昨年度から理学部・若月准教授を中心に始まった豪雨災害に関する情報交換
会、今年度は段階を踏んで相応の規模のワークショップを開きます。防災科学技
術研究所(つくば市)の協力を得て、準備を進めています。茨城県をはじめとす
る自治体職員、研究者、学生などの参加を得て、基調講演に続き3つぐらいの
テーマを掲げてワールドカフェ方式のワークショップを開く予定です。

 日時:10月9日(水)10~16時
 会場:茨城大学水戸キャンパス図書館

 プログラムについては下記をご覧ください。(伊藤哲司)

 https://events.admb.ibaraki.ac.jp/2019/04000347.html


――◆◇ 【案内】2019 Autumn Seminar between HUS and CEIU
     2019/10/28~11/3 ◆◇――――――――――――――――――――
 10月28日~11月3日の一週間、2019 Autumn Seminar between HUS and CEIU が
開催されます。本イベントは、工学部中心で行う短期集中セミナーで、ベトナ
ム・ハノイ科学大学から学部生5名を招聘し実施します。10月30日は水戸キャン
パスで開催し、原口弥生教授・森聖治教授による講義および日越大学の紹介を行
います。また、今年度は日越大学MCCDプログラムのインターンシップ学生も一緒
に講義を受講し、交流を行う予定です。
 水戸キャンパス開催日(10月30日)に参加希望の方は、ICAS事務局までご連絡
をお待ちしております。(根本彩織)

日時:10月30日(水)10:00~17:00
会場:茨城大学水戸キャンパス 理学部インタビュースタジオ(ICAS講義室)
予定:10:00~12:00「サスティナビリティと環境的公正」原口弥生教授
   14:00~16:30「計算化学入門」森聖治教授
   16:30~17:00 日越大学の紹介


――◆◇ 編集後記 ◆◇――――――――――――――――――――――――
 夏休みが終わり、後学期が始まりました。振り返ってみれば今年も気候変動の
影響を感じた夏でした。なお台風被害も予想されています。後戻りはできず、毎
年私たちがテーマとする「適応」について考えていくことになりそうです。
 メルマガVol.41はいかがだったでしょうか。このメルマガに対してご意見・ご
要望があれば、ぜひお寄せください。ご寄稿もお待ちしております。お問い合わ
せ等は、下記のメールアドレスまでお願いします。(機関長・伊藤哲司)


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┃   ICASメルマガ編集委員会                        ・
・   2019年9月30日発行                               ・
・   問い合わせ・投稿先:icas-con@ml.ibaraki.ac.jp   ┃
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