沿岸域の海面上昇等に対して、グレー・グリーンインフラを活用した適応策の有効性と費用効果を全球規模で評価したオープンアクセス論文が公表されました。

Kumano,N., M.Tamura, T.Inoue, H.Yokoki(2021) “Estimating the Cost of Coastal Adaptation Using Mangrove Forests against Sea Level Rise,” Coastal Engineering Journal, 63(3), pp.263-274. DOI: 10.1080/21664250.2021.1892968.

マングローブ等を有する世界112カ国・地域の沿岸域を対象に、海面上昇等に対して堤防のみで防護した場合と堤防、養浜、マングローブ等を組み合わせて多重防護した場合との防護効果や費用効果を検証しました。その結果、後者の方が費用効果性が高まることを定量的に確認しました。

本研究は、環境研究総合推進費(JPMEERF15S11413, JPMEERF20172012, JPMEERF20S11811S)の助成を受けて実施されました。