茨城大学地球・地域環境共創機構(GLEC)は、公益社団法人茨城県測量・建設コンサルタント協会(茨測協)と連携協力協定を締結し、5月30日、同大水戸キャンパスにて協定締結式を挙行した。

茨測協は、茨城県内の測量・設計において、適正な運営と健全な発展を図り、調査や測量、設計等の業務改善や公共福祉の増進に寄与することを目的に活動している団体。一方茨城大学GLECは、地球環境及び地域環境を対象にしたフィールド科学から予測・政策科学を含む総合的な研究を推進し、持続的な環境の共創を目指している。

両者は社会連携活動として、2018年から毎年県内の中学生を対象とした防災講座を実施、茨測協が刊行する防災教材を監修するなどの取組みをおこなってきた。今後、互いの知的・人的資源を活用した環境問題の啓発と解決、持続可能な環境の共創、茨城県における地域社会の持続的発展に寄与するため、協定を締結して相互の連携を強化することとした。

協定締結式には、茨測協から佐藤清一会長、伊藤吉正副会長、河野哲臣常任理事らが、同大GLECから戸嶋浩明機構長、蓮井誠一郎副機構長、藤田昌史副機構長ら関係者が出席し、佐藤会長と戸嶋機構長がそれぞれ協定書にサインした。

佐藤会長は「地域社会の持続的発展に向け、GLECと連携し環境問題や防災の分野で研究の推進や啓発活動、知識・技術の普及などに貢献していきたい」と述べた。

また、戸嶋機構長は「GLECは多様な分野の教員が参画している組織。ここをプラットフォームとして全学的な共同研究につなげていければ。今回の協定締結を機に、社会実装につながるような共同研究をめざして連携・共創していきたい」と話した。

締結式終了後には、キックオフミーティングを実施し、情報交換をおこなうとともに、今後の具体的な連携について意見を交わした。